PISAとは?OECDが行う学力調査の内容とその意外な調査方法
PISAって何?
「国際的な生徒の学習到達度調査」ということですが
学校や生徒はどうやって選ばれるの?
どんな調査問題をやるの?
いろいろ分からないことだらけなので調べてみました。
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■PISAとは何?
OECD(経済協力開発機構)加盟国を中心にすすめる
PISA(Programme for International Student Assessment)と呼ばれる「国際的な生徒の学習到達度調査」のことです。
2000年(平成13年)の初回調査以降、参加国・地域は増加傾向で、2012年現在では、65カ国・地域が参加し、約51万人の生徒が参加しています。
PISA調査では、世界の主要都市や国の15歳児を対象に、数学的リテラシー、読解力、科学的リテラシーの三分野について、3年ごとのサイクルで調査を実施しています。
各調査サイクルでは、
調査時間の3分の2を費やす中心分野を重点的に調べ、他の2つの分野については概括的な状況を調べている。
以下は、調査年の中心分野です。
- 2000年調査:読解力
- 2003年調査:数学的リテラシー
- 2006年調査:科学的リテラシー
- 2009年:読解力
- 2012年:数学的リテラシー
- 2015年:科学的リテラシー
日本も参加して、国立教育政策研究所、文部科学省などが連携・協力して、調査の実施をしています。
■PISA調査の内容
日本では、義務教育修了段階の15歳児が持っている知識や技能を、実生活の様々な場面でどれだけ活用できるかを見るものとしてます。
そして、特定の学校カリキュラムがどれだけ習得されているかをみるものではないとしています。
そして、PISA調査では、
思考プロセスの習得、概念の理解、及び様々な状況で、それらを生かす力を重視しているといいます。
調査分野は、
数学的リテラシー、読解力、科学的リテラシーの3分野で、 2012年では、オプションとして、コンピューター使用型調査も行われました。
コンピューター使用型調査は、デジタル数学的リテラシー、デジタル読解力、問題解決能力の3分野です。
数学的リテラシーとは、
数学が世界で果たす役割を認識し、建設的で積極的、
思慮深い市民に必要な確固たる基礎に基づく判断と決定を下す
助けになるものといいます。
読解力とは、
効果的に社会に参加するために
自らの目標を達成して、知識と可能性を発達させて
書かれたテキストを理解し、利用し、熟考し
これに取り組む能力といいます。
科学的リテラシーとは、以下の4点です。
- 疑問を認識し、新しい知識を獲得し、科学的な事象を説明し、科学が関連するいろいろな問題について証拠に基づいた結論を導き出すための科学的知識とその活用する能力。
- 科学の特徴的ないろいろな側面を人間の知識と探究の一形態として理解する能力。
- 科学とテクノロジーがわたしたちの物質的、知的、文化的環境をいかに形作っているかを認識する能力。
- 思慮深い一市民として、科学的な考えを持ち、科学に関する諸問題に、自ら進んで関わる能力。
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■PISA調査の対象になる学校、生徒の決め方は?
15歳児を対象にし、日本では、高校の全日制学科、定時制学科、中等教育学校後期課程、高等専門学校の1年生にしています。
2012年のPISA調査では、
約119万人を層化二段抽出法で、調査する学校をを決めて、各学校から無作為に調査する生徒を選んで、191校、約6400人の生徒が参加・受験しました。
■PISA調査の調査問題
調査問題は、筆記式は、多肢選択式と記述式で構成されています。
解答時間は2時間。
実生活で遭遇するような状況に基づいていて、それに対して解答する問題になっています。
2012年では、オプションのコンピューター使用型調査も行われ、40分行われました。
いろいろと難しいことが書いてあったりしますが、PISA調査の詳細などはこちらを参考にしてくださいませ。↓
国立教育政策研究所「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」
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