カラオケで18番の意味とは!?あなたの知らない隠れた事実!
家族でカラオケに行こうと思った時の会話です。
ママ
久しぶりにカラオケ行こうよ!
子供
行こう!行こう!
ママ
ところでパパの18番であの曲だよね!結構うまいんだよ、パパ。
子供
18番って何?…
ということになりました。
なんと子供が18番の意味を知らないのです。
そこで、きちんと子供にも教えられるように調べました。
カラオケで18番とはどういう意味か?また、なぜ18番というようになったのか?由来についても調べましたので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
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カラオケで18番の意味とは!?
早速、18番の意味はこういうことです。1 得意の芸。得意とする物事。じゅうはちばん。「―を出す」
2 その人の、よくやる動作や口癖。「また―の小言が始まった」
goo辞書より
18番の読み方は、「じゅうはちばん」または「おはこ」と言ったりします。
なぜ「おはこ」というようになったかはあとで詳しくお伝えします。
18番の意味は、最も得意とする芸や技、物事から転じて、よくやる動作や口癖にも用いられるようになりました。
ちなみの私のカラオケで18番はこれです。
妻もこの曲が強く印象に残っているといっていました(^^
その曲は、福山雅治さんの「HELLO」です。1995年2月6日発売の10枚目のシングルです。
これで私の年がだいたいバレてしまいますね(^^;
でも、なぜカラオケで「一番得意な曲」を「18番」というのか知っていましたか?
それでは、次に、18番が得意の曲という意味になったの由来をお伝えします。
18番が得意の曲になった由来
カラオケで18番が一番得意な曲という意味になった由来は、私が調べた限り3つの説がありました。歌舞伎用語から来た説、武士の武芸から来た説、仏教から来た説です。
それでは、それぞれの説をお伝えします。
歌舞伎用語から来た説
この説が最も有力ですが、歌舞伎の「歌舞伎十八番」(かぶき じゅうはちばん)というものから来ているという話があります。歌舞伎は日本発祥の400年の歴史を持つ伝統的な古典芸能で、江戸時代に発達・完成した民衆演劇です。
漢字からわかるように、劇ばかりでなく、歌や音楽、踊りの各要素が三位一体となっています。
西洋でいえば、歌って踊るミュージカルのようなものでしょう。
歌舞伎を代々受け継いでいる歌舞伎役者の家系の一つである市川團十郎(いちかわだんじゅうろう)家(成田屋)があります。
この7代目の團十郎(1791-1859)が42歳のとき、代々の團十郎が得意にしていた歌舞伎芝居のうち18の演目を選び、「歌舞伎十八番」として発表して、世に知らしめることになりました。いわばベスト盤ならぬベスト演目です!
それは、江戸時代、1832年(天保3年)のことです。
実は、代々歌舞伎の芸の演目は口承といって語り継がれていました。
しかし、これでは次世代に伝えるには難しいということで、7代目の團十郎は、子の海老蔵に8代目を継がせるにあたり、歌舞伎十八番の台本を作成し次世代に伝えやすいようにしたわけです。
そして、「18番」という言葉がこうして広く世間で使われるようになったのは、歌舞伎十八番を発表して8年後の1840年のことです。
「勧進帳」(かんじんちょう)が歌舞伎十八番を発表して初めて公演された時のことでした。
歌舞伎十八番の代表的な演目のひとつ「勧進帳」が、以下の映像でさらりと見られます。
ちなみに海老蔵さんが弁慶役(左)、お父さんの團十郎さん(右)が富樫役を演じています。
その際、講演内容が書かれた看板に「歌舞伎十八番の内」とのったことで、この言葉が一気に有名になります。
当時、江戸時代では歌舞伎は、年中催されていて、庶民にとって大切な娯楽のひとつでした。
そのため、「18番」という言葉は、当時の流行語のようなものだったようで、洒落が好きな江戸時代の人は、その後、歌舞伎だけではなく、広く得意な芸のこと全般を示すようになりました。
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武士の武芸から来た説
江戸時代の武士が必要とされた武芸の種類が、全部で18種類あることから来ている説があります。元は江戸時代初期に中国から伝わった武器を分類したものが18種類あり、「武芸十八般」とも言われています。
仏教から来た説
阿弥陀如来が修行をしている時に誓いを立てた「四十八願」があります。そのうち浄土教において最も重要な願いとしていたのが「第十八願」であることから、最も得意なことを指すようになったといわれています。
以上、3つの説のどれが正しいかははっきりしませんが、いずれにせよこうしたことから、18番は「広く得意なもののこと」を言うようになりました。
そして、江戸時代から時は過ぎ、カラオケはというと、1971年(昭和46年)に誕生し、1977(昭和52年)頃から社交場への普及が急速に広がります。
1985年(昭和60年)には、岡山県で船舶用コンテナを利用した日本で最初のカラオケボックスが登場すると、その後急速に全国に普及し、大ブームとなりました。
そのカラオケ人気の高まりとともに、「得意な曲=18番」という言葉が広く使われるようになったわけです。
カラオケボックスの大ブームの頃、私は青春時代、真っ只中。一番楽しいころで、カラオケボックスにはよく行きました(^^
飲んだ後には、必ずと言っていいほど行くカラオケボックス。お決まりの鉄板コースでしたね。
それでは次に、18番を「おはこ」と呼ぶようになったのはどこから来たのかをお伝えします。
18番を「おはこ」というようになった由来!
18番を「おはこ」というようになった由来は、「箱書き」という言葉からきました。「箱書き」とは、書画や茶器などを大切に箱に入れて、作者または鑑定家が作者名や署名、押印などを紙に書いて添えたり、箱に書き付けて、真作であることを示していたのです。
骨董品が好きな人やテレビの「なんでも鑑定団」を見たことがある人はご存じでしょう。
「箱書き」とは、いわば保証付きのようなもので、以下の動画のようなものです。
その「箱書き」という言葉から「おはこ」という言葉が生まれました。江戸時代の人は洒落ていますよね。
そして、市川家の門外不出の歌舞伎十八番の台本が大切に箱に保管されていたことや、箱書きが付いている本物の芸という意味から、「十八番=おはこ」といわれるようになり広く庶民に定着していきました。
ところで、「おはこ」と同じ意味に使われる言葉はほかにもあるんですよ。
例えば、折り紙付き、お墨付き、太鼓判があります。
いずれも保証付きという意味ですよね。
「この包丁は折り紙付きだよ!」
「この人は部長のお墨付きの人だよ!」
「あの人は太鼓判を押しているよ!」
などなど、いろいろな場面でそれらの言葉が登場しますね。
ちなみに、私は社内結婚なのですが、妻と結婚する前に、妻の上司が言った言葉を思い出します。
「あの娘は私が太鼓判を押す!」と結婚する前の妻のことを言っていました。
まあ、その人に太鼓判を押されたから、今の妻と結婚したわけではないですが、私は少なからずその言葉の影響に導かれて結婚したかもしれません(^^;
そんなことは、妻にはいまだに言っていないので秘密のことです。
まとめ
カラオケなどでよく使われる18番の意味は、以下のとおりでした。そして、18番が得意の曲というような意味になった由来は、歌舞伎用語から来た説、武士の武芸から来た説、仏教から来た説の3つの説です。
- 歌舞伎の歌舞伎十八番から来ている説
- 江戸時代の武士が必要とされた武芸の種類が、全部で18種類あることから来ている説
- 阿弥陀如来が修行をしている時に誓いを立てた「四十八願」の中の「第十八願」が、浄土教において最も重要な願いとしていたことから、最も得意なことを指すようになった説
その中で最も有力な説は、歌舞伎十八番から来たという説です。
7代目の市川團十郎が代々の団十郎が得意にしていた18の演目を選び、「歌舞伎十八番」として発表したことからでした。
そして、18番を「おはこ」というようになった由来は、「箱書き」という言葉からです。
市川家の「歌舞伎十八番」の台本が大切に箱に保管されていたこと。箱書きが付いている本物の芸という意味から、「十八番=おはこ」ということで、広く庶民に定着したわけです。
江戸時代、18番は歌舞伎だけではなく、広く得意な芸のこと全般を示すようになり、近年のカラオケブームとともに「カラオケの18番」=「得意な曲」となりました。
カラオケの18番と意味がわかり、なぜ18番というなったのか由来がこれでわかりました。
そして、18番(じゅうはちばん)をおはこという謎もわかりました。
洒落好きな江戸時代の人から生まれた言葉だったんですね。
子供は歌が好きで、家でよく歌っています。。だから、カラオケに行って思いっきり歌を歌いたいのでしょう。
そして、ピアノを習っているのですが、これがまあ上達しない…
家でもあまり練習はしないので、「ピアノを辞めれば!」と子供に言うと「イヤだ!」と反抗してきます。
親としては、せっかくお金を払って習わせているので、上手になって、一芸は身を助けるではないですけれど、何かの機会に人前で弾けるようになって、楽しませることができればいいなと思っています。
そして、男の子なので、ピアノが弾けるとカッコいいですし、「ピアノは僕の18番!おはこだよ!」と胸を張れるようになってほしいと思っているのですが…
親の心、子知らず。昔からのことわざにあるように、そううまくはいきませんね(^^
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