読書の秋に隠された由来とは?なぜ秋なのか驚きの事実があった!?

秋になると「読書の秋」といいます。

この時期、私は小学生の頃は本嫌いだったので、読書をしてその感想文を書くということが正直苦痛でした。

しかし、今はもっと本を読んでいればよかったと非常に後悔をしています。今では興味がある本や気になる本を買って読みあさってます。

また、読書の大切さを知ってからは、うちの子供にも読書を促したり、子供のためになるような本を買ってあげています。

しかし!? なぜ「読書の秋」というのか知りませんでした。これではパパとして子供に聞かれても説明できない…

そこでちゃんと「読書の秋」について調べてみたのですが、なぜ秋に読書なのか?驚きの事実がわかりましたので一緒に見ていきましょう!

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読書の秋の由来にはなんと!2つある!?

まず読書の秋には、中国から日本に伝わった由来と日本である催してから普及した由来の2つがあります。

今からそれぞれを順番にお伝えしますので見ていきましょう!

中国から伝わった由来とは?

読書の秋の由来は、古代中国の唐時代の詩人、韓愈(かんゆ 768-824)の漢詩にあったいう説が有力とされています。

それは韓愈の息子の符(ふ)に学問の大切さを詠んだ詩である「符読書城南詩(ふ しょを じょうなんに よむ)」の中にあります。

その一節に「灯火(とうか)親しむべし」というところがあります。

その意味は「涼しく夜の長い秋の夜は灯火の下で読書をするのに適している」ということです。

それから、秋は読書にふさわしい季節であるというイメージになったといわれています。

親として、息子に学問には読書が一番であり、読書をしなさいという意味を込めて作った詩だそうです。

私も子を持つ親なので、ホントわかりますね~。

読書

日本で普及するようになった由来は?

「読書の秋」が日本で普及したのは、実は毎年秋に催される「読書週間」が由来とされています。

現在、読書週間は文化の日(11月3日)を中心にした2週間の10月27日~11月9日に行われていますよね。

全国の図書館を中心に日本各地で本に関する様々な催しなどが行われています。

しかし、現在のように「読書の秋」と広く一般的に普及するようになったのは、実は昭和の時代になってからなんです。

それまで明治や大正時代には「読書の秋」という言葉はあまりというかほとんど使われていなかったと福井県立図書館の調べもあります。

「読書の秋」という言葉が広まったのは、戦後1950~60年代(昭和25~35年)からで、1970年代(昭和45年)以降急速に全国に知れ渡るようになったのです。

その「読書週間」は、当初「図書週間」として、1924年(大正13年)11月に始まりました。

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戦前の日本の普及状況
「図書週間」は、日本図書館協会が図書館事業の宣伝と発展のために、1923年(大正12年)5月に図書週間を11月1日~7日と決めました。

なぜそんなことを始めたかというとなんと!ほとんどの人は図書館を利用したいと思わなかったからなんです。

実は、戦前の日本の図書館の多くは入館料を徴収したうえに、本は館内での閲覧がもっぱらでした。

しかも、本を借りたい場合は貸出料を徴収していたのです。驚きです。

さらに、貸出を利用できる人の資格を制限していたというので、利用者は限られていました。

だから、ほとんどの人は図書館を利用したいと思わなかったようです。

そこで「図書週間」を催したのです。

図書館
その後、1933年(昭和8年)に「図書館週間」と改称され、出版業界では「図書祭」なるものが開催されました。

ちなみに、あの有名な夏目漱石が「読書の秋」を広めたという由来があります。

それは、1908年(明治41年)に朝日新聞に連載した「三四郎」という小説の中にありました。

「そのうち与次郎の尻(しり)が次第におちついてきて、燈火親しむべしなどという漢語さえ借用してうれしがるようになった。」と韓愈の詩を取り上げたのです。

それから、日本では「読書の秋」ということが広く知られるようになったともいわれています。

多くの人が読む新聞にのったので、その影響力はすごいものがあったでしょう。

「三四郎」は全13章からなり、九州の田舎から出てきた小川三四郎が都会のさまざまな人との交流から得るいろいろな経験や恋愛模様が描かれています。

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その「図書週間」ですが、その後、第二次世界大戦の戦争の影響で1939年(昭和14年)に廃止にされてしまいます。

戦後の状況
しかし、終戦に伴い、1947年(昭和22年)に復活!

まだ至るところに戦争の傷痕が残っている中、第1回目の「読書週間」が11月17日~11月23日の1週間行われました。

開催したのは、日本出版協会を中心に、日本図書館協会、出版社、取次事業者、書店、そして新聞や放送のマスコミ報道・文化関連なども加わった30団体ほどになります。

彼らは「読書の力によって、平和な文化国家をつくろう」と呼びかけたのです。

この読書週間ですが、子供にもっと本に親しんでもらおうと催されたアメリカのチルドレンズ・ブック・ウィークを参考に催されました。

ブックフェア
そして、第1回目の「読書週間」は非常に盛況で大成功に終わりました。

そのため「1週間では惜しい」という声や期間延長の要望が非常に多かったのです。

そこで、なんと2回目以降は10月27日~11月9日の文化の日(11月3日)を中心にした2週間となり、現在まで続いています。

読書週間には、各地で本に関するいろいろな展示会や講演会などが開かれたりします。

さらに読書運動を紹介する番組が作られたりしましたので、そこから爆発的に「読書の秋」が普及していったのです。

ところで、アメリカのチルドレンズ・ブック・ウィークなのですが、1919年(大正8年)11月16日から1週間にわたって始まった子供にもっと本を親しんでもらおうと始まった啓発運動です。

毎年11月の第4木曜日のキリスト教の感謝祭前の1週間に行われていましたが、現在では2008年から5月の1週間になりました。

子供が読書

まとめ

なぜ読書の秋となった由来は、古代中国の唐時代の詩人、韓愈(かんゆ 768-824)の漢詩から。それを夏目漱石が「三四郎」という小説の中で取り上げたことから、秋は読書に適しているということが広く知られるようになりました。

そして、当初「図書週間」としてはじまり、「図書館週間」と改称され、戦後「読書週間」として復活して、爆発的に「読書の秋」が普及していったのです。

今回調べて、私は胸をはって、なぜ「読書の秋となったか?」ということを子供に説明することができました(^^

この秋の時期に「本を読もう!」と思う人は大勢いると思います。

夏から涼しくなり、本を読むのにはいい季節になってきました。

実際に、人間の脳は温度によって能力が影響されやすく、涼しいと感じるほうが脳は活発に動きます。

だから、本を読むのにはちょうど適した季節というわけです。

また、脳科学でも証明されているというのですが、脳科学者・茂木健一郎先生は「本を読むと頭が良くなる」と語っています。

そして、読書をしている最中の適度な集中力が、脳をリラックスさせ、緊張をほぐす効果があるため、ストレスを軽減できるといいます。

この秋、ぜひ読書の秋に積極的に本を読んでみませんか!

また、子供さんがいる親は上手に読書をすすめてみましょう!

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